脊椎小脳変性症で障害厚生年金2級が決定された事例

Aさんは2年ほど前から車いすで仕事をしていました。「収入があるし、もっと悪くならないと障害年金はもらえな

い」と思っていました。

仕事を続けるなかで徐々に調子が悪くなり、とうとう会社を辞めざるを得なくなりました。初診から10年以上たって

いました。収入がなくなるため障害年金について私に相談がありました。

お話を聞き体の状態を見ると受給の可能性は高いと思いました。Aさんの初診日は厚生年金期間中です。

本来、認定日の請求をすれば遡って受給できます。ただ病院の説明では認定日ごろ(初診日から1年6か月)に診断書

に記載する検査を受けていないため診断書は記載できないというものでした。そうなると事後重症という現時点での

状態を診断書にして請求するしかありません。この事後重症請求は年金請求を受付した翌月から年金の支給が始まり

ます。

今回、残念だったのは車いすで仕事をしていた時期か、もっと早い時期から請求していても3級で認定されてい

たかもしれないことでした。2年か3年分の年金がもらえないのは大きな損失でした。

仕事をしていても職場から配慮をしてもらっていたり、今回のように車いすで仕事をしていたなら年金を受け取れる

可能性があります。そうした状況にある人やそうした人を知っていれば、この年金についてご相談されることを

考えてみてほしいです。

障害年金の更新

障害年金が受給できた場合はずっともらい続けられるのでしょうか?障害の状態によっては今後何も手続きをしないで、もらい続けることができる方もいます。ただ多くの場合は数年ごとに更新の手続きをしなくてはいけません。以前、障害年金の手続きをお手伝いしたお客様から更新について不安だというお話をいただきました。

以前と心身の状態は同じなのに、更新されないケースは多く耳に入ります。診断書が適切かどうか確認して提出しないと、思いもしない結果になりかねません。そのお客様には更新で注意することをアドバイスして、万一支給が停止された時はまたご相談くださいとお話ししました。

数か月経過してこのお客様から無事更新できたとご連絡がありました。更新できたことに非常に安堵していました。このお客様の場合は無事更新できましたが、支給が停止してしまった場合は何らかの手立てを考える必要があります。もちろん障害の状態が改善していれば受け入れるしかありません。そうでないときには障害年金請求で関わった社労士がいれば安心です。そういうことも障害年金を社労士におまかせするメリットの1つなのかと考えます。

関わったことがない社労士に支援を依頼する場合であれば受給していた年金についていろいろお話することがありますが、一人で解決するよりは相談したほうがいろいろな道筋が見えてくると思います。